当ページは当院長が講師を務めるNPO法人アトラス・オステオパシー学院の紹介となります。
ここでは私、萩原の個人的な意見となりますが、十数年前に手技療法の世界を志し、学生時代、修行時代を経た経験からお伝え出来ることがあると思います。

アトラス・オステオパシー学院の特徴のひとつは、アメリカでオステオパシー医師として研鑽を積んだ学長、森田博也の考えるオステオパシー、つまり「これからの医療(日本では法的に医療と定義出来ないが)」としての使命を全うすべく設立された部分があります。解剖学や生理学に基づいた哲学を、科学的なアプローチでクライアントに還元してゆく方法を、基礎から丁寧に伝えてゆきます。
そのため、集まる学生の3分の2は医療国家資格有資格者(柔道整復師、鍼灸師、看護師、理学療法士、整形外科)や手技療法の実務経験者となり、玄人受けする学び舎と言えます。その為、卒後オステオパシーのみで開業する割合は数字上少なくなっています。

そして最大の特徴は、講師陣にあると思います。ほとんどの講師が個人で院を経営していますが、その中で必要であると感じたものを学生に還元してゆこうという姿勢があります。

例をあげると

上からの目線で、「おしえてやる」という態度の講師は一人も居ません。森田学長本人が「一緒に勉強してゆきましょう」と伝えているように、オステオパシーという長い道のりを歩く戦友のようなものと感じて日々講義をしています。 旧来の手技療法の世界に多い「教えてやる」「見て盗め」と言っているような人は、私の経験から言えば本人のテクニックへの理解が足りないか、自信が無いから立場を利用して自分を守ろうとしているのではと感じています。手技療法は手取り足取り教えて、伝えて、一緒に考えないと、なかなか難しい世界です。当学院の講師はわからないことがあった場合、つっぱねることなく正直にわからないと伝え、学びなおす姿勢をもっています。内容に自信を持っているからこそ、他の手技系の学校ではなかなかあり得ないことだと感じています。

カリキュラム構成の段階から学生の立場に立っています。2009年の学院設立時に重要視したのは「学びやすさ」です。講師陣も学生の立場であった経験からよく話し合ったのが、「あの先生はこう言っているが、この先生はこう言っている。誰のどれを信じて憶えればいいのかわからない」という話です。私も知り合った多くの手技療法家から、学生時代一番苦労したのはここだと聞きました。講師がそれぞれの持論を展開しては学生におしつける、が、毎回違う内容に学生は混乱し、意欲を奪い、ひどい場合は学ぶことを辞めてしまう。そんな大きな問題に対してしっかり対応すべく、講師間で会議を数十回重ねて統一性のあるカリキュラムを構成しました。

手技療法は催眠術ではなく、科学である。というプライドがある。施術院経営を目指すなかで、残念ながら陥りやすい部分として、まるで催眠術師か宗教のようになってしまう人を多くみかけます。実は(全く個人的な意見ですが)街にあるほとんどの整体は催眠術だと感じています。「歪んでいます、ここに通えば治ります」とか、術前術後でこんなに変わりますという写真を並べてみたり、不安を煽ってみたり、まるで神の手のように感じさせる話術テクニックに夢中であったり。実際一部の受け手の方にそういうニーズがあるのは認めますが、本当に身体のことで困っている方に対して全く不誠実な現状があります。手技療法家が金儲けする為、ではなく、本当に困っている人の手助けをして対価を頂く為の本物の哲学、テクニックを伝えてゆきます。

職業講師は居ません。この学院の講師料を生活の糧と考えている講師はおりません。また、個人の院の宣伝になるからと思って続けている講師もおりません。やる意義があるから続けている。誠実な、世の為となるオステオパシーを広げてゆきたい、、、。そんなメンバーから講義を受けることは、とても良い刺激となるはずです。

仲の良い講師間、事務スタッフの雰囲気。一年通う学院ですので、そこに流れる空気が良いことは学びの力となります。ここも大変自慢できるところです。こればかりは文章で伝えることが難しいので、興味のある方はお気軽に学院に遊びに来てください。見学、質問随時可能です。事務の素敵なお姐さま、青木が対応します。